ほとんどの人が「転職したい」「今の職場から離れたい」という思いは経験したことがあるのではないでしょうか。モヤモヤした気持ちを抱えるだけで終わらせない方法を書いてみたいと思います。
看護師が転職を考える理由
1、業務量が多い
慢性的に看護師の人手不足が生じている職場が多く、また元々予定されていた看護師業務以外にも急変対応や緊急入院などの予定外の業務へも対応する必要があります。
また、看護師の業務は本当に様々です。入院退院指導、医療処置、清潔ケアやリハビリを兼ねた生活ケア、医師・患者・患者家族間の関係を取り持つなど、看護師を学んでいた頃には想像し得なかった業務で溢れているのです。
2、労働時間が長い
定時で帰宅できないのにもかかわらず、受け持ち患者の情報収集を目的とした朝のサービス残業をしている人が多いと聞きます。私自身も入職したときから当たり前のように求められたため、これは残業代を請求してよい業務という認識がありませんでした。
また夜勤では2交代の場合16時間勤務です。休憩時間も規定通り必ず取れるわけではなく、勤務人数が少ないので急変などあれば自分も対応をしなければなりません。自分で業務を調整するということができないのが看護師の業務なのです。
3、仕事の重圧
看護師の仕事はミスが許されません。もちろん他の業種でも同様ですが、一つの確認ミスが患者の命を奪う可能性があるという責任があります。医師指示のもと処置を行うとはいえ、医師も人ですので間違えることもあります。自分自身も常に学び正しい知識を身につけることで、患者も自分自身も守る必要がある業務なのです。
4、人間関係
職場が女性中心で閉鎖的なこと、心に余裕が持てずに指導者も業務に当たっていることなどから人間関係が良好でない場面もあります。元々の看護師社会は上下関係もはっきりしていることが多く、ベテラン看護師の力が多い職場も多いのではないでしょうか。「私もそうやって指導を受けてきた」が口癖になっている看護師がいる職場は、雰囲気を変えていくのがとても難しいですよね。
5、待遇、キャリア
女性は男性に比べ生活スタイルが大きく変わりやすいのが特徴です。
看護師の仕事は24時間365日稼働しています。もちろん大半の人が働いている病棟では夜勤が含まれています。妊娠中は自分自身の体調不良、子供がいると「土日休み」「突発的な体調不良」「夏休み(長期休暇)」など自分自身の都合以外で休みが必要となる部分がぐっと増えます。ただでさえ有給を消化できないスタッフがいる中で夜勤をせず、可能な限りカレンダー通りの休みを取りたい人に取っては肩身の狭い環境となってしまうのが現状です。
また、看護師は診療科に特化している傾向があります。最初に配属された診療科で極めたい気持ちがあれば問題ないですが、他診療科や業務の知識を同様に深めにくいことにこのままでよいのかと悩む人もいます。
転職活動に踏み出すときに確認しておきたいこと
転職活動を始めるときに、なぜ転職したいのか、転職するうえで自分が大切にしたいことは何かを整理する必要があります。自分の優先順位を見つめ直すことで転職しても後悔のない選択ができるようになります。
転職したい理由
先ほど転職を考える理由を上げましたが、今度は自分自身が転職したい理由を今一度問いかけます。
- ・急変や緊急入院などがある激務な職場から離れたい
・家庭と仕事を両立したい
・専門性を高めたい
・人間関係をリセットしたい
今の仕事の悩みや辞めたい理由を整理することで、次の転職先ではどのようなことを自分が求めているのか分かりやすなります。常勤または派遣として働くのか、病棟なのか施設がよいかなど解消したい理由によって変わっていくからです。
希望条件の整理
自分の絶対に譲れない条件を確認しましょう。これに合わせて妥協できるまたは自分で調整できる条件も整理します。なぜなら、希望はもちろん多くありますが、全てをクリアできる条件は看護師に限らず少ないからです。
例えば
・収入は年収〇〇万以上が譲れないが勤務時間は融通が効くので夜勤ばかりになってもよい
・日曜休みで固定としたいが、勤務先や配属先にはごだわらない
このように給与(月収、年収)、勤務時間、業務内容、福利厚生など、自分自身の条件を整理しましょう。
自分の強み、得意なことを知る
どこに転職するとしても面談は必須です。これまでの経歴で得たもの、どのような強みがあるか伝えることでぜひこの職場に来てほしいと思ってもらえるアピールができるでしょう。
- ・何科に何年いたのか
- ・持っている専門資格
- ・役職や実施した経験
- ・自分の長所とその活かし方(例:コミュニケーション能力が高いので、他業種との連携がスムーズに取れる。冷静なため急変などにも落ち着いて対応でき、ご家族へも不安も最小限に出来るよう務められる。など)
得意なことや強みを振り返ることで自分に向いている働き方が改めて見つかる場合もあります。挑戦したい分野も見え視野が広がることもあります。
転職活動は転職と違い誰かに迷惑をかけることはない!
「本当に今転職しても良いのか?」「他のメンバーに迷惑をかけてしまう」と思い転職に踏みとどまっている人もいると思います。
確かにいきなり明日、転職されたら周りも迷惑を強く受けてしまいますが転職活動自体は迷惑をかけなくとも行えます。次の目的地を探すために情報収集をすることは決して悪いことではありません。そして、転職活動をしたらか必ずしも転職しなければいけない訳でもありません。
新たに挑戦したい職場に出会えたら転職の準備に進めば良いですし、今の職場でもう少し頑張ると決断出来たのであればそれもそれも一つの選択です。自分自身の現状を振り返り、転職活動をしてみたことで得られた選択と言えると思います。
自分の人生は一度きりで、自分が最高の責任者で主役です。
自分を好きでいられる、自分の仕事を自慢できるそんな生活を送りましょう。

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